社会福祉士の現場実習では、毎日の目標を設定することが求められます
しかし、初めて実習に臨む方にとっては、どのように目標を立てたらよいのか迷うことも多いと思います
本記事では、社会福祉士現場実習の日誌における
毎日の目標の具体例と目標の立て方のヒントを3つ紹介します📝
目次
毎日の目標の具体例
1. 利用者支援に関連する目標
- 利用者Aさんの生活背景を深く理解し、個別の支援計画に反映させる
- 利用者の自立を促すため、可能な範囲で自分でできる動作をサポートし、記録を残す
- 利用者の信頼関係を築くために、1日に最低1回は利用者とコミュニケーションを図る
- 利用者のニーズを引き出すため、聞き取りの際に5つ以上の具体的な質問を用意し、深掘りする
- 利用者の生活の質を向上させるため、今日中に1つの改善提案を実習指導者に行い、フィードバックを得る
2. 制度や法律に関する目標
- 生活保護制度に関する知識を深め、今日のカンファレンスで関連する質問を2回以上行う
- 高齢者福祉法に基づく支援内容を理解し、利用者のケースに適用できる要点をメモする
- 障害者総合支援法の内容を復習し、実習先でのケースに関連する部分を具体的に確認する
- 今日のケースワークに関係する法律を1つピックアップし、その運用方法について実習指導者に質問する
- 介護保険制度の適用条件を学び、担当する利用者が該当するかどうかを実際のケースで確認する
3. 現場での援助スキルに関連する目標
- バイタルサインのチェック手順を正確に習得し、最低1人の利用者に対して実施する
- 車いすの移動介助技術を学び、利用者Bさんの移動支援をスムーズに行えるようにする
- 身体介助を行う際、利用者に安心感を与える声かけを工夫し、今日中にフィードバックをもらう
- 食事介助の方法を見直し、利用者が自分で食べられる部分を積極的にサポートする方法を学ぶ
- 利用者の安全を最優先に考慮した介助技術を習得し、具体的な改善点を実習日誌に記録する
4. ケースワークに関する目標
- 利用者Cさんのケースを担当し、アセスメントを通じて3つの支援ニーズを明確にする
- ケースワーク面接の際、非言語コミュニケーション(表情や姿勢)に注意を払い、利用者の反応を観察する
- ケースプランの作成に参加し、利用者の希望とニーズをどのように反映させるかを知る
- ケース会議に出席し、少なくとも1つは質問を行い、フィードバックをもらう
- 利用者のアセスメントシートを見直し、改善点を1つ見つけ、指導者に相談する
具体的かつ小さな目標にすることで、毎日の実習が目的意識を持った効果的な学びの機会となります
目標を立てる際のポイント3つ
1. SMARTの法則に基づいて設定する
SMARTの法則とは、
Specific(具体的)
Measurable(測定可能)
Achievable(達成可能)
Relevant(関連性がある)
Time-bound(期限がある)の頭文字を取ったものです
これらを使うことで、明確で実現可能な目標を立てやすくなります
具体例
- 利用者のAさんに対して、入浴介助の際、できるだけ本人が自分でできる動作を促し、補助に徹する
- 今日のカンファレンスで、多職種との意見交換を行い、自分から質問を2回以上する
- 利用者Bさんの一日の様子を観察し、食事、排泄、移動に関する具体的な行動を介護記録に反映させる
- 利用者Cさんの家族とコミュニケーションを深め、Bさんの家庭環境や家族の希望について聞き取る
2. 実習内容に関連する目標を選ぶ
毎日の目標は、その日の実習内容に関連するものである必要があります
例えば、訪問介護がメインの実習日であれば、
「利用者の自立支援に役立つコミュニケーション方法を学ぶ」といった目標が適しています
3. フィードバックを基に目標を調整する
実習が進む中で、指導者や他のスタッフからフィードバックを受けることがあります
その意見を基に次の目標を調整し、改善を重ねていくことが大切です!
まとめ
社会福祉士の現場実習では、毎日の目標設定が重要なポイントになります!
具体例やSMARTの法則を活用し、現場に即した目標を立てることを意識してみてください🖊️
コメント